写真に写っていないもの

昨日、スクールの帰り道で歴史博物館前で休憩。
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先週も同じ場所で写真を撮った。ただし、今週は先週と事情が違った。写真に入らないよう気を付けなければならないことがあった。

現在大阪では、ある公園(2箇所)に住むホームレスの人たちの移動を勧めている。バラ展の会場になる公園に住む人たちを対象としているそうだ。最近、「強制排除」があり、新聞やテレビでも報道されていた。

以前、初代Mシュナを飼っていた時のこと。日曜日の朝は新聞とお茶、おにぎりを持って大阪城公園へ行くのが楽しみだった。歩いて20分ほどで公園に着く。バラ園やお堀のそば、ウツギの林の中など、あちこちにベンチがあった。冬でもぽかぽかと日差しの暖かい日や、桜の咲く春ののどかな日、夏でも木陰だと涼しい日など、一年中楽しめた。

いつからかは、はっきりしないが、ホームレスの人がベンチに寝ている姿が目につくようになり、私の座るベンチがなくなった。それでも広い公園だから、隠れ場所のようなところで、座るところは見つけられた。バラ園、お堀端、ウツギの林はあきらめたけど。

そのうち、ホームレスの人が飼っていた犬が野犬化し集団を作ってうろつくようになった。人を襲うことはなかったが、小さなMシュナを遠くから数頭の野犬が見ている。等距離を保ち私達の後をついてくる。食べ物を持っていることに恐怖を感じるようになった。シュナを放して、勝手にその辺りを歩かせ、私は新聞の日曜版をじっくり読む、という自由はなくなった。そのうち公園へ行くのをあきらめた。

公園は誰のものだろう?住まいがなく、困っている人のものか?公共のものか?一週間に一度だけの憩いの場を求めてはいけないのだろうか?

最初の話に戻るが、「強制排除」された人たちは別の公園へと移動した。難波宮跡公園にも。
by babeha | 2006-02-06 18:58
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