3週間振りのスクール。昨夜会ったあずきちゃんと再会。
練習を開始すると、恐れていた通りのことが起こった。歩行、右回転、左回転、付けで座る、というメニューだが、足の運び、リードの引きがちぐはぐで、ほとんど上手く行かない。先生が横でお手本を何回もやって見せてくれるのだが。頭で理解しても、足や手に上手く伝達されないのだ。 口に出して手順を言いながら何度も何度も繰り返すが、成功したりしなかったり。特に右回転の時の足の出し方と「リードを緩めて、次に引く」のタイミングが合わない。 飼い主の悩みにはお構いなしのAllieは、初めてあずきちゃん、はじめちゃんと一緒に遊ぶ。 本当に一瞬のことではあったが、Allieは大きな一歩を踏み出した。 その後、予定通りにランチに。(運転する人はシャンパンを飲んでいません。念のため) 小型犬、大型犬と分かれて外で待つ。 まだ9ヶ月のティグは、待ちくたびれると、アゴをGシュナの背中に 載せたりして。 食事をしながらの先生方のお話は、本当に参考になった。 それぞれの犬と飼い主には、その性格と生活の違いがあるので、それに見合ったしつけをしてやること。それが犬および飼い主の幸せにつながる。 散歩、遊び、仕事、運動に対する考え方を教えてもらい、「目からウロコ」の気持ちになった。飼い主の暮らし方から犬の生活の方向付けをするために、プライベートレッスンがいかに大切で必要なことかを知る。集団練習の都合がつかない飼い主、または悪質な吠え犬、噛み犬のためのものだと思っていたのが間違いだと分かった。 外で待っている犬たちは、はじめちゃんを除けば、全員おとなしい。そのはじめちゃんも、鳴くたびに先生方が交代で「指導」を入れるので、後半は全く静かになり、飼い主の姿を見ても鳴かなくなった。前回鳴き通しだったことを思うと、奇跡的だ。飼い主さんが感激したことは言うまでもない。 先生がはじめちゃんを「指導」に行ったときの犬たちの反応も個性的だった。 はじめ→叱られることは分かっているので、地面にベタッと伏せて服従の姿勢をとる。 あずき→車の下に隠れる。(何も悪いことはしていないのに) Allie→尻尾を振り振り近寄っていってゴマをする。 はな(黒シュナ)→その場で尻尾を振る。 解散後もあずき、はじめ、Allieの飼い主は残っておしゃべりの続き。まず、私達の学校はなんていい学校なんだろう、なんていい先生達なんだろう、と感謝と感激。先生方の犬および飼い主に対する考え方に感服する。 うちの学校は「トリート」を使わない。それが学校の姿勢を雄弁に語っている。 私のような「とろい」飼い主はおやつで釣らないと、教えるのに時間がかかる。最初はちょっとしんどいな、厳しいな、と思っていた。でも別に急ぐ理由もないので、これでも構わないと今では思っている。 #
by babeha
| 2006-12-10 16:11
| 学校
夜、あずきP&Mが来て、スライドショーを見せてくれた。その時、カモシカの着ぐるみをあずきに着せてみた。あずきは全然意に介さず、カモシカになりきって走り回る。写真が撮れない。ふと思った。Allieは犬ウェアーのモデル犬になれるのではないか?服を着せれば全然動かないんだから、何分間でも同じ姿勢でいられる。
あずきカモシカ。 動くあずきカモシカ。Allieは吠え立てている。 #
by babeha
| 2006-12-09 21:51
| お友達
ここ2週間ほど、猛烈に忙しかった。家に帰ってもAllieの相手をしてやる体力も気力もなかった。
訓練は雨と「犬一揆」で2週間連続お休み。飼い主は忙しくて復習などとてもできる状態ではない。従って、Allieは以前のあほなAllieに戻ってしまった。サークルから出しても、放ったらかし。Allieは一人遊びをするか、寝るか、いたずらをするしかなかった。 寝ているAllie。 盗み食いの動かぬ証拠。買って帰ってから、冷蔵庫に入れる前に袋に入れたまま床に置いておいた、ほんの数分間にやってくれた。キャベツが好きなのは知っていたけど。 やっと暇ができた飼い主は、溜め込んだビデオでも見ようか、としたら、テレビが壊れた。 #
by babeha
| 2006-12-07 16:39
| Allie
昨夜動物行動学者のコンラート・ローレンツ著「ソロモンの指環」(日高敏隆訳 早川書房)を読み終わった。あずきPお薦めの本だ。日本語の副題は「動物行動学入門」となっている。原題は「彼、けものども、鳥ども、魚などと語りき」であり、勿論こちらの方が内容をよく表している。これは旧約聖書の記述が誤って伝えられ、ソロモン王が動物たちと語ることばを持っていたという故事を踏まえたものだそうだ。初版は1949年に出たというが、内容は古さを感じさせない。
主に「鳥ども」について書かれているが、それはそれで、面白い。 「8章 なにを飼ったらいいか」には、次のような記述がある。 なにを求めて動物を飼うのか――この問いにたいしては、なによりもまず自分自身ではっきりさせなければならない。動物を飼いたいという願望は、人間の心に太古からひそむ気持ちである。(中略)それは文化をもつようになって人間が、自然という失われた楽園にたいしていだくあこがれなのだ。動物はすべて自然の一部である。 圧巻は最終章(「モラルと武器」)である。 動物は生まれつき備わった武器と、その使用を抑制する本能を持っている。また、同種間で殺し合うことは、その本能ゆえに非常に稀である、ということを様々な例を挙げて説明している。しかし、自分の体とは無関係に発達した武器を持つようになった動物が一種類だけおり、その動物には、本能的にその武器の使用を抑制する能力を備えていない、という。その動物は後天的に獲得した武器の使用を抑制し、同種のものを殺さずにいられるのだろうか? これも狩猟本能の名残? #
by babeha
| 2006-12-04 20:02
今日は第二回「犬一揆」の日。会場は梅田のライブハウス&レストラン。先生達の意気込みは前回以上で、熱く伝わってきた。
今回はクラブではないので、ミラーボールもド派手なものではなく、ジャズの演奏付き。 食べ物もたっぷりで、飲み物もお代わりをしたくなるほど。 テーマは、「クリーンな公園を目指して」。①ノーリードの危険性と②排泄物について。 ノーリードで、よその犬・人間を噛む、交通事故に遭う、望まない交配が起こる等々の危険性、あるいは犬が排泄をしても、その場所が分からないまま、公園を汚してしまうこと、について。後者に関しては、ニューヨーク市を例に取っての話。地下鉄の落書きをきれいにすることから市をクリーンにしていき、犯罪の防止を図ったこと。「ブロークンウィンドウ理論」を引き合いに出し、公園を清潔にすることで、荒廃を防ぎ、子供たちが自由に遊べる清潔な公園を取り戻そう、ノーリードの危険な犬のいない、安全な公園にしよう、という話だったと思う。 先生の話はどんどん熱を帯びて行く。次は「デン」という虐待されていた犬を引き取った愛情深い家族の話。噛み癖がひどく家族全員が何度も噛まれ、それでも辛抱強く育てていたが、先住犬もいたこともあり、ついに「安楽死」を泣く泣く選択せざるを得なくなった。それを知った山本先生が危機一髪のところで家族を説得し、噛み癖を治すトレーニングを始めた。ついに「げん」は家族の愛情に応える優しさを取り戻し、その後短い一生ではあったが、天寿をまっとうしたという。 この話をしながら、先生は何度も声をつまらせ涙を抑えられない様子。たまたま隣にいた先生のお母さんが、「この子は小さい時から、自分の身にどんなに辛いことや苦しいことがあっても、絶対に泣いたことがなかったんです。泣くのは犬のことだけなんです」とおっしゃる。 「デン」の飼い主さんをPSD Dog Support Centerで表彰したあと、先生の意気はさらに上がり、将来は犬の保護施設を作りたい、と夢を語る。現在あるいくつかの保護センターとは一味違う、「世間に開かれた」保護施設にしたい、と。 その後、また食べたり飲んだり。先生に最近のAllieの縄張り意識による(と思われる)吠え癖の相談をした。多分1回のプライベートレッスンで治るだろう、ということだった。いつか時間が空けられる日を探して受けてみよう。 最後の挨拶で、「これからも頑張ります」という先生の次に、「来年は阪神は優勝します!」と誓うA軍曹。 あずきM、きなこ飼い主、私&散会後合流したあずきPの4人で喫茶店で犬談義。なぜ訓練するのか、なにを目指すのか、生活の中での犬との距離などについて、熱く熱く議論する。こちらの話も「犬一揆」変形バージョンとして、非常に興味深いものだった。 その後、うちにやって来たトナカイ。ほとんど動かない。 訂正 犬の名前は「げん」ではなく、「デン」であるとの有難いご指摘がありましたので、訂正します。 #
by babeha
| 2006-12-03 20:48
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